果て
一昨日、砂丘に行ってきた。
午前中友達とカラオケに行って、その流れで何となく(?)砂丘行こうか、という話になったのだ。
車で1時間。
そこで見たものはあまりに広くて、大きかった。
ずっと向こうのほうまで広がる海、海岸。
この世界に果てなんてないんだなあ、と思わせてくれるような。
圧倒されて、しばらく何も言えなかった。
ここまで雄大な景色がほかにあるか。
世の中のすべての事象を包み込んでくれるような寛容さを持った環境がほかにあるのか。
あるのかもしれない。少なくとも私は見たことがないけれど。
これからどんどん、夏に向かって暑くなって。
みんなは新しい環境に慣れ始めて、私独りおいていかれるような感覚は、強くなるはずだ。
でもそれは仕方のないことだし、私は休学せずにはいられなかった。
あの時1人暮らしの部屋から逃げ帰ったのは、正しい行動だった。
その事実に変わりはないのだ。
周囲と比べて、どうしようもなくつらくなったときは、あの砂丘の景色を思い浮かべよう。
屈折した感情さえ受け入れてくれそうな、あの景色を。