醜い

どうしても、どうしても眠れなくて、
もう常習になっているオーバードーズアームカット
自傷セット」の入っているポーチに軽率に手を伸ばすほどには、今のわたしには余裕がなかった。

普通に生きたい。
自傷行為なんてしないで。
自分のことを肯定できて、
自分のことを愛することができて。

そんな人になりたかった。

一生無理なのかな。
一生、このままなのかな。

拒食症だったときのことを思い出す。
145cm、23kg。
きっと拒食症患者のなかでは、まだ体重は重い方。
でも、見た目はガリガリ
異常かもしれない、けど。
わたしはそんな自分がすきだった。
細ければ自分でいられた。
なのに。
今は標準体重より増えている。

醜い身体。醜い容姿。
どうにもできなくて、鏡を前に泣いた。